AIエージェントを、会社の一つの仕事から始める
問い合わせ対応を例に、AIに渡す資料と、人が確認する場所を具体化します。
AIエージェントの話を聞くと、会社の仕事を丸ごと任せられるように感じることがあります。自社で試すときには、一つの仕事の始まりと終わりを先に決めると、必要な仕組みが見えます。
Anthropicの2026年6月のEconomic Indexは、同社のAI利用を、会話から生まれる説明、文書、コードなどの成果物に分けて観測しています。neneでは、この見方を「自社で最後に何が残れば助かるか」という問いに戻して考えます。
問い合わせなら、返信の前後を見る
たとえば、商品の問い合わせを受けた会社なら、返信文を作るだけでも負担を減らせます。さらに、質問の分類、価格表の確認、不足情報の洗い出し、対応記録までを一つの流れとして整理してみます。
入力は問い合わせ本文と正式な商品資料。出力は返信案、確認が必要な点、管理表に記入する内容。この三つを決めると、AIに何をしてほしいかを説明しやすくなります。
確認待ちも、正しい結果に含める
資料にない納期を尋ねられた場合、AIが日付を埋めてしまうと、後から約束を直す必要が生まれます。「納期は担当者へ確認」と残せることも、仕事の完了条件に入れます。
値引き、返金、契約の確定、顧客への送信は、判断する人と手順を決めます。返信案ができた状態と、返信を送った状態も分けて記録します。
一週間分の仕事で試す
最初は、個人情報を取り除いた過去の問い合わせを少数用意します。答えが資料にあるもの、情報が足りないもの、対応範囲の外にあるものを混ぜると、使える場面と見直す場面が分かります。
作成時間に加え、確認時間、修正回数、対応漏れを記録する。ここまでを一つの試行にすると、AIの導入を会社の仕事として評価できます。
neneでは、対象業務、現在の手順、使っている資料をもとに、まず一業務の範囲を整理します。上の問い合わせ例は導入を考えるための例です。